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離乳食の始め方・進め方を徹底解説!月齢別のスケジュールや目的も紹介

離乳食の始め方や月齢に合わせた離乳食の進め方がわからず、不安を感じている人は多いです。適切な栄養を与えるための離乳食は、子どもの成長において重要です。この記事では離乳食の基礎知識から離乳食の始め方、完了期への進め方まで、詳しく解説します。

記事を読めば、子どもの成長に合わせた適切な離乳食の始め方がわかり、自信をもって準備を進められます。

目次

離乳食を始める際に知っておきたい基礎知識

離乳食を始める際に知っておきたい基礎知識として、下記の2点を押さえましょう。

  • 離乳食を始める時期とサイン
  • 月齢別の離乳食スケジュールの例

離乳食を始める時期とサイン

離乳食の適切な開始時期は、一般的に生後5〜6か月頃です。適切な開始時期は子どもの成長によって異なります。子どもが離乳食を始める準備ができているかを、下記のサインで確認しましょう。

  • 首が座り、支えなしで座れる
  • 食べ物に興味を示す
  • よだれが増える
  • 母乳やミルクだけでは満足しない
  • 食べ物を見て手を伸ばす

上記のサインが見られたら、離乳食を始めるタイミングです。ただし発達には個人差があるため、無理に急ぐ必要はありません。子どもの様子をよく観察し、適切なタイミングで離乳食を始めましょう。

月齢別の離乳食スケジュールの例

離乳食のスケジュールは、子どもの成長に合わせて段階的に進めます。月齢別の離乳食スケジュールの例を紹介します。

5〜6か月頃
一般的に離乳食を始める時期です。1日1回、小さじ1杯程度から始め、子どもの様子を見ながら少しずつ量を増やします。
7〜8か月頃
1日2回の離乳食に移行します。1回の食事量も少しずつ増やしましょう。子どもの食べる力や興味に合わせて進めてください。
9〜11か月頃
1日3回、主食・副菜・たんぱく質を組み合わせた献立を心がけてください。子どもの咀嚼力が上がってくるので、食材の固さや大きさを調整しましょう。
12〜18か月頃
3回の離乳食に1〜2回の間食を追加するパターンが定着します。食材の種類を増やし、栄養バランスの良い食事を心がけてください。

離乳食初期の始め方と進め方

初期の離乳食は、生後5〜6か月頃です。初期の離乳食について、下記の項目を詳しく説明します。

  • 離乳食初期の目的と進め方
  • 離乳食初期の食材の選び方
  • 離乳食初期の食材の準備方法と調理方法

離乳食初期の目的と進め方

離乳食の初期段階は、固形物に慣れさせることが主な目的です。離乳食初期段階の子どもは、消化器系が徐々に発達し、母乳やミルク以外の食べ物を受け入れる準備をしています。子どもの食べる意欲を大切にしながら、ゆっくりと進めてください。離乳食を進める方法は下記のとおりです。

  • 食材は舌でつぶせる固さにする
  • 1日1回1さじから始める
  • 新しい食材は朝に食べさせる

子どもの反応を見ながら、無理に食べさせず楽しい雰囲気を心がけましょう。食事の前後に母乳やミルクを与えると、栄養バランスを保ちながら、徐々に離乳食に移行できます。離乳食の量は子どもの食欲に合わせて調整してください。食べない日があっても焦らず翌日に再挑戦しましょう。

子どものペースに合わせた進め方が、スムーズに離乳食を進めるための大事なポイントです。

離乳食初期の食材の選び方

離乳食の初期段階では、子どもの消化機能に合わせた食材選びが重要です。下記の食材が初期段階の離乳食に適しています。

  • じゃがいも
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 米粉・おかゆ
  • りんご
  • バナナ
  • たら
  • 豆腐
  • 無糖のヨーグルト

上記の食材は、子どもの胃に負担をかけにくく、アレルギー反応も発生しにくいです。柔らかく煮た野菜や果物、おかゆなどから始めましょう。野菜スープも良い選択肢です。子どもの様子を見ながら、少しずつ新しい食材を試しましょう。
» 子どもの偏食の原因と対策アイデア

離乳食初期の食材の準備方法と調理方法

離乳食の初期段階では、食材の準備と調理方法が子どもの安全と健康に大きく影響します。ご飯は10倍がゆがおすすめです。米1に対して水10の割合で炊くと、子どもが食べやすい柔らかさになります。子どもが飲み込みやすくするために、細かくすりつぶしてください。

野菜や果物は裏ごし、子どもの舌で押しつぶせる程度の固さにします。下記のポイントも押さえましょう。

  • 食材は1種類ずつ調理する
  • 塩分や糖分を控える
  • 少量ずつ調理する
  • 清潔な調理器具を使用する

食材は小分けにして冷凍保存しておくと便利です。電子レンジを活用すれば、解凍も加熱も簡単です。離乳食初期段階の準備と調理方法を守れば、安全で栄養価の高い離乳食を作れます。

中期の離乳食の始め方と進め方

中期の離乳食は生後7〜8か月頃です。中期の離乳食について、下記の項目を詳しく説明します。

  • 離乳食中期の目的と進め方
  • 1日2回食に進めるタイミング
  • 魚や卵黄の取り入れ方
  • 離乳食中期の食材の準備方法と調理方法

離乳食中期の目的と進め方

中期の離乳食では食べる量を増やし、食事のリズムを整えることが主な目的です。子どもの成長に合わせて食材の種類を徐々に増やしましょう。進め方のポイントは、下記のとおりです。

  • 食材の舌触りや味に慣れさせる
  • つぶした食材から細かく刻んだ食材へ移行する
  • 咀嚼力を高める食材を導入する
  • さまざまな食材を組み合わせて提供する
  • 手づかみ食べを促進する

1日2回食に進めるタイミング

離乳食の中期段階では、1日2回食への移行をおすすめします。子どもの成長に合わせて、下記のように進めましょう。

  • 朝食と夕食から始める
  • 1回の量は子どもの食欲に応じて調整する
  • 2回目の食事は1回目より少なめにする
  • 食事の間隔を3〜4時間程度あける

1日の総摂取量が増えすぎないよう注意が必要です。母乳やミルクの量を徐々に減らして、バランスを取りましょう。無理強いせずに子どもの体調や機嫌を見ながら進め、楽しく食事できるよう心がけてください。段階的に進めれば、子どもの食事習慣が自然と身に付きます。

魚や卵黄の取り入れ方

魚や卵黄は、離乳食中期から取り入れられる栄養価の高い食材です。適切に取り入れると、子どもの成長と発達を促せます。魚を取り入れる際は、白身魚から始めましょう。骨を丁寧に取り除き、蒸したり煮たり、加熱調理をしてから細かくほぐしましょう。卵黄は固ゆでにし、つぶしてペースト状にします。

最初は1/4量から始めてください。魚や卵黄を導入する際はアレルギーの可能性を考慮し、少量ずつ慎重に進める必要があります。週1〜2回程度から始め、問題がなければ徐々に量や頻度を増やしましょう。魚や卵黄を他の食材と組み合わせて調理すると、バラエティに富んだ離乳食を作れます。

下記はおすすめの組み合わせ例です。

  • 魚と野菜のペースト
  • 卵黄とじゃがいものマッシュ
  • 魚と豆腐のつぶし煮

魚の種類を変えると、さまざまな栄養を摂取できます。卵白は、後期以降に取り入れると安全です。子どもの栄養バランスを整え、健康的な成長を促しましょう。

離乳食中期の食材の準備方法と調理方法

離乳食の中期における食材の準備方法と調理方法のポイントは、下記のとおりです。

  • 1cm角程度に切る
  • 柔らかく煮る・蒸す
  • つぶす・すりつぶす
  • 裏ごしする
  • ペースト状にする
  • 混ぜ合わせる
  • 調味料を控えめにする

上記の方法で、子どもが食べやすい離乳食を作れます。冷凍保存する場合は小分けにして、解凍の際は電子レンジや湯せんを使用すると便利です。アレルギー食材は慎重に試しましょう。食材を組み合わせると、栄養バランスの良い離乳食を作れます。調理器具は清潔に保ち、調理時間を短縮するための下準備をしましょう。

後期の離乳食の始め方と進め方

後期の離乳食は、一般的に9〜11か月頃です。後期の離乳食について、下記の項目を詳しく説明します。

  • 離乳食後期の目的と進め方
  • 1日3回食と補食
  • 肉類や乳製品の取り入れ方
  • 離乳食後期の食材の準備方法と調理方法

離乳食後期の目的と進め方

後期の離乳食は、咀嚼・嚥下機能の発達促進が主な目的です。食べる量を増やして栄養バランスを整えます。1日3回の食事リズムを確立し、手づかみ食べを促進して自分で食べる意欲を育てましょう。進め方のポイントは下記のとおりです。

  • 食材の種類を増やす
  • 家族と同じ食卓で食事する
  • アレルギーに注意する

後期の離乳食では、食べる量や好みの個人差を理解し、無理強いしないようにしてください。食事の際の姿勢や環境づくりにも配慮し、楽しく食事ができるようにサポートします。調理形態も徐々に大人食に近づけていきます。急激な変化は避けましょう。

1日3回食と補食

後期の離乳食では、1日3回の離乳食と補食を取り入れます。捕食により、子どもの成長と発達を支える栄養を十分に摂取できます。食事の進め方は下記のとおりです。

  • 朝・昼・夕の3回食事する
  • 午前と午後に1回ずつ補食する
  • 1回の食事量は茶碗1杯程度にする
  • 補食は50〜100g程度にする
  • 離乳食と食事の間隔は2〜3時間あける

補食は空腹を満たし、栄養を補う重要な役割があります。甘いものや塩分の多いものは控えめにしましょう。果物やヨーグルトなどがおすすめです。規則正しい食事時間が理想ですが、子どもの食欲や生活リズムに合わせて柔軟に調整しましょう。

肉類や乳製品の取り入れ方

肉類や乳製品は、子どもの成長に欠かせない栄養素です。後期の離乳食で上手に取り入れてください。肉類は赤身から始めましょう。最初は細かくすりつぶし、慣れてきたら小さく刻みます。週1〜2回程度から始め、徐々に回数を増やします。噛みやすいように柔らかく調理しましょう。

乳製品はヨーグルトから始め、次にチーズを取り入れると安心です。牛乳は調理に使用し、飲み物としては1歳を過ぎてから与えてください。肉類や乳製品はアレルギーの可能性があるため、少量ずつ様子を見ながら取り入れます。多様な調理法を試し、子どもの好みを判断しましょう。

野菜と組み合わせ、バランスの良い食事を心がけてください。タンパク源として、豆腐や納豆もおすすめです。豆腐や納豆は消化しやすく、栄養価も高いです。

離乳食後期の食材の準備方法と調理方法

後期の離乳食における、食材の準備と調理方法を紹介します。

食材ポイント
野菜小さめに切り柔らかく煮る
骨を丁寧に取り除いて蒸す又は煮る
脂肪の少ない部位を細かく刻んで柔らかく煮る
豆腐小さく切って煮る又は蒸す
完全に火を通して細かく刻む
果物皮をむき、すりおろす又は小さく切る
離乳食後期の食材とポイント

上記の方法で調理すると食べやすく、安全な離乳食を作れます。食材は一口大に切り、指でつぶせる固さがおすすめです。調理の際は油や調味料を控えめにし、子どもの味覚発達をサポートしましょう。栄養バランスを考えた食材の組み合わせも大切です。さまざまな食材を取り入れると、子どもの健康的な成長を助けられます。

子どもの健康を守るために調理器具を清潔に保ち、衛生面に気をつけて調理しましょう。

完了期の離乳食の始め方と進め方

完了期の離乳食は、大人の食事に近づけるための重要な時期です。完了期の離乳食について、下記の項目を詳しく説明します。

  • 離乳食完了期の目的と進め方
  • 完了期の食材の準備方法と調理方法

離乳食完了期の目的と進め方

完了期の離乳食は、幼児食への円滑な移行が主な目的です。食事習慣を確立し、家族と同じ食事を楽しめるようにします。進め方のポイントは、下記のとおりです。

  • さまざまな味や食感を経験させる
  • 食事のリズムを整える
  • 咀嚼や嚥下の機能発達を促す
  • 栄養バランスを考慮する

完了期では、子どもの成長に合わせて食べる量や回数を増やします。手づかみ食べを促進しながら、同時に食具の使い方も練習しましょう。自立心を育てられます。完了期の離乳食で食事を楽しみながら、健康的な食習慣を身に付けられるようにサポートしてください。

完了期の食材の準備方法と調理方法

完了期の食材の準備方法と調理方法は、子どもの成長に合わせて工夫しましょう。大人の食事に近づけていく段階なので、下記のポイントに注意し、食材の形や味を楽しめるように調理します

  • 食材を一口大に切る
  • 魚の骨や皮、野菜の筋、種などを丁寧に取り除く
  • 食材を混ぜ合わせてバランスの良い献立にする
  • 油を使った調理法を取り入れる
  • 食材の形や色を楽しめるようにする
  • 素材の味を生かす
  • 調味料は控えめにする

家族と同じ食事を取り分け、薄味に調整する方法もおすすめです。食材のアレルギーには十分注意してください。新しい食材を取り入れる際は、少量ずつ試しましょう。

離乳食の始め方に関してよくある質問

離乳食の始め方に関してよくある質問を紹介します。

  • 離乳食に最適な食器の選び方は?
  • 離乳食を始めても授乳は続けるべき?

離乳食に最適な食器の選び方は?

離乳食の食器は、安全性と使いやすさを考慮して選びましょう。材質は安全性の高いプラスチックや陶器がおすすめです。子どもの手に合うサイズと重さを選ぶと、自分で食べる練習もスムーズに進められます。おすすめの食器は下記のとおりです。

  • 滑り止め付きの食器
  • 仕切り付きの食器
  • 電子レンジ対応の食器
  • 食器洗い乾燥機対応の食器
  • 持ちやすい形状のスプーン

子どもの成長に合わせて食器を変えて、食べる練習をしましょう。

離乳食を始めても授乳は続けるべき?

離乳食を始めても、授乳の継続をおすすめします。離乳食を開始してもしばらくの間は、母乳やミルクが主な栄養源です。世界保健機構(WHO)は、2歳までの継続授乳を推奨しています。母乳には子どもの免疫力を高める成分が含まれているからです。授乳は母子のスキンシップにも重要な役割を果たします。

離乳食と授乳のバランスを少しずつ調整しましょう。授乳回数や量は子どもの様子を見ながら減らします。離乳食の進行に合わせて授乳のタイミングを調整してください。急な断乳は避け、離乳食で栄養を取れるようにサポートしながら、徐々に減らしましょう

まとめ

離乳食の始め方について、重要なポイントを紹介しました。一般的に、離乳食は生後5〜6ヶ月頃から始めます。月齢に合わせて段階的に進めましょう。離乳食は、子どもの反応を見ながら無理のないペースで進めます。離乳食は栄養摂取だけでなく、食べる楽しさを学ぶ機会でもあります。

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