始めるタイミングや注意点を徹底解説
- トイレトレーニングの適切な時期がわからない
- 子どもがトイレに行くのを嫌がる
- トイレトレーニングがなかなか進まない
子育て中の親にとって、トイレトレーニングをいつから始めるかは悩みの種です。トイレトレーニングは、子どもの発達段階や個性に合わせて進めることが大切です。この記事では、トイレトレーニングの始め方からスムーズに進めるコツ、うまくいかない場合の対処法まで詳しく解説します。
記事を読めば、子どもの発達に合わせたトイレトレーニングの方法がわかります。
トイレトレーニングはいつから?始める目安は?
トイレトレーニングの開始時期は、子どもの成長や発達に合わせて決めましょう。トイレトレーニングの開始時期や始める目安について、以下の6点を解説します。
- 一般的な目安は2~3歳頃
- トイレまで自分の足で歩いて行ける
- 排せつの間隔が空く
- 簡単な言葉で意思表示できる
- 大人のまねができる
- おすすめの季節は春~夏
一般的な目安は2~3歳頃
トイレトレーニングの開始時期は、一般的に2~3歳頃が適切とされています。子どもの身体的・精神的な発達が進み、トイレトレーニングに必要な基本的なスキルが身に付く時期です。早すぎると失敗体験につながり、遅すぎると習慣化に時間がかかります。
トイレトレーニングを始めるタイミングは、以下の点を考慮して決めましょう。
- 子どもの興味や意欲
- 身体機能や認知能力の発達
- 保育園や幼稚園の入園前
子どもの様子をよく観察し、適切なタイミングでトレーニングを始めることで、スムーズにトイレの習慣が身に付きます。
トイレまで自分の足で歩いて行ける
トイレまで自分の足で歩いて行けることは、トイレトレーニングを始める重要な目安です。
以下のような能力があれば、子どもは自分で歩いてトイレに行けます。
- 自分の意思で歩ける
- トイレの場所が理解できる
- トイレまでの距離が認識できる
- バランスを保った歩行ができる
歩行能力が備わることで、子どもの自立心が育ち、トイレに行きたいときに自分で行動できます。トイレまで歩いて行けるだけでなく、排せつの前兆を認識し、トイレに間に合うタイミングで行動できることも大切です。歩行中に排せつを我慢できるようになると、安心して見守れます。
排せつの間隔が空く
排せつの間隔が空くようになったら、トイレトレーニングを始める目安です。子どもの成長に伴い、膀胱や腸の機能が発達し、排せつをコントロールする力が身に付きます。
排せつがコントロールできているかは、以下のような変化で見分けます。
- 排尿間隔が2時間以上空いている
- おむつが長時間乾燥している
- 尿意や便意を感じてアピールする
- 排せつリズムが一定化する
排せつをコントロールできる状態になれば、トイレに行く機会を設けやすいです。排せつの前兆を感じると、落ち着きがなくなったり、股間を押さえたりする様子が見られます。親が前兆を察知して、タイミングよくトイレに誘導してあげましょう。
簡単な言葉で意思表示できる
子どもが自分の気持ちや体の状態を伝えられるようになると、トレーニングはスムーズに進みます。
以下のような意思表示ができれば、トイレトレーニングが始められます。
- 「おしっこ」「うんち」などの言葉を使える
- 「出た」「出そう」と排せつの前後に伝えられる
- 「トイレ行きたい」と言える
- おむつがぬれたり汚れたりしたことを伝えられる
体調の変化や不快感を簡単な言葉で表現し、基本的な要求を言葉で伝えられるのが重要です。少なくとも「うん」「いや」などの返事や、簡単な指示を理解して従える必要があります。意思表示があると、子どもの気持ちや状態が理解できるため、トイレトレーニングを始めやすいです。
大人のまねができる
子どもは大人の行動をよく観察し、まねをする傾向があります。大人の行動を子どもに見せることで、トイレの使い方が自然に学べます。
以下のようなトイレの動作を見せてあげましょう。
- 便座の上げ下げ
- ズボンの上げ下ろし
- トイレに座る動作
- トイレットペーパーの使い方
- 水を流す動作
- 手の洗い方
まねができる状態まで発達が進んでいれば、トイレトレーニングを始められます。トイレに必要な動作を実際に見せることで、子どもは視覚的に理解しやすいです。トイレに行くタイミングを繰り返し言い聞かせることで、言葉での理解も深まります。
トイレットペーパーの適量や、トイレ後の確認方法なども、実演して教えると効果的です。子どもの好奇心を刺激して、楽しみながら学べる環境を作りましょう。
おすすめの季節は春~夏
春から夏にかけて気温が高くなり、服装が薄着になります。厚着の冬に比べて服の着脱が簡単になるため、子どもが自分でトイレに行く練習がしやすいです。外遊びの機会が増えれば、水分補給も増えて自然とトイレに行く回数が増えます。
夏休みなどの長期休暇を利用すれば、トイレトレーニングが進みます。親も集中的に取り組む時間が確保できるため、余裕を持って練習が可能です。暑い季節は汗をかきやすく、不快感を訴える練習になります。日中の時間が長くなると、生活リズムを整えやすいのもメリットです。
春から夏にかけての時期は、トイレトレーニングを始めて子どもの成長を促す絶好のタイミングと言えます。
トイレトレーニングのやり方
トイレトレーニングは、子どもの成長と自立心を育む重要な段階です。子どものペースに合わせ、失敗を責めず、成功を褒めることが大切です。個人差が大きいため、焦らず根気強く取り組みましょう。
トイレの存在を教える
トイレの存在を教えることで、子どもがトイレに親しみを持ち、役割を理解します。
トイレの存在を教える方法は、以下のとおりです。
- トイレの位置を指さしながら「トイレだよ」と場所を教える
- 基本的なトイレの使い方を、人形や絵本を用いて教える
- トイレの音や匂いに慣れさせる
- トイレに関する肯定的な言葉かけを行い、前向きな印象を持たせる
- かわいい絵や装飾で楽しいトイレの雰囲気を作る
子どもの理解を深めるために、遊びながら学ばせる方法も効果的です。トイレに関する絵本を読み聞かせたり、人形を使ってトイレの模擬体験をさせたりすることで、楽しみながら学べます。子どもの反応を見ながら、無理のない範囲で進めることが大切です。
実際に便座に座らせる
トイレの存在を意識するようになったら、実際に便座に座らせましょう。子どもの安心感と楽しさを大切にします。
便座に座らせるにあたって、以下のようなアプローチが効果的です。
- 最初は座る時間を短めにする
- 絵本を読むなど楽しい雰囲気を作る
- 正しい姿勢を教える
便座に座ったまま排せつできなくても、座れたことを褒めましょう。最初の段階は、便座に座る習慣をつけることが目的です。好きなキャラクターの補助便座を使用するのも効果的で、トイレに対する興味や親しみを与えます。便座に座る際は、服を脱ぐ練習も同時に行い、トイレットペーパーの使い方も少しずつ教えましょう。
定期的にトイレに誘いながら、便座に座る時間を決めて習慣化させてください。段階を踏んで進めることで、子どもは自然とトイレトレーニングに慣れていきます。
1日に何度かトイレに誘ってみる
定期的にトイレに誘い、子どもの排せつリズムを把握しましょう。適切なタイミングでトイレに誘うと、トイレでの排せつ習慣を身に付けやすいです。食事の前後や外出前に声をかけてください。子どもが発する排せつのサインを察知するのも重要です。トイレに誘う際は、優しく声をかけます。
1日3〜4回程度、強制はせずに子どものペースを尊重することが大切です。トイレでの滞在時間は、5分程度を目安にしてください。トイレに行けたら、排せつできなくても褒めることが重要です。排せつできたときは、笑顔で喜んでたくさん褒めましょう。
誘う回数を徐々に減らし、子どもが自発的にトイレに行くよう促します。失敗しても叱らず、次回の励みになるような声かけも重要です。子どもの成長に合わせて適切に対応することで、スムーズなトイレトレーニングにつながります。
自分から「トイレ」と言わせる
子どもが自分から「トイレ」と言えると、子どもの自立心が育ち、排せつの自己管理能力が高まります。定期的に「トイレに行きたい?」と声をかけて、トイレのサインを見逃さず確認しましょう。具体的な言葉を使うことも重要です。声かけを繰り返すことで、徐々にトイレという言葉と排せつの関係を理解します。
子どもが「トイレ」と言えたときは、大いに褒めてください。褒められることで、子どもは自信を持ち、次も自分から言おうという気持ちが芽生えます。トイレを楽しい時間にすると効果的です。トイレに関する絵本を読んだり、トイレの歌を歌ったりすることで、トイレに対して前向きな気持ちを持たせます。
子どもの言葉の発達に合わせて、適切な表現を選ぶことも大切です。年齢や理解度に応じて「おしっこ」「うんち」などの言葉を使い分けると良いです。
トレーニングパンツやパンツで過ごす時間を増やす
トレーニングパンツやパンツで過ごす時間は、最初は短時間から始めて、徐々に着用時間を延ばしていきます。紙おむつとトレーニングパンツを併用しながら、成功体験を重ねましょう。家ではトレーニングパンツ、外出時は紙おむつのように使い分けると、親の負担も少ないです。失敗したときは叱らず、優しく対応してください。
パンツがぬれた感覚を体験して不快感を覚えると、トイレに行く動機付けになります。成功したときは大いに褒めて、自信につなげましょう。焦らず、子どものペースに合わせてトレーニングを進めます。
トイレトレーニングをスムーズに進めるコツ
トイレトレーニングを成功させるには、子どもの気持ちに寄り添い、楽しみながら進めましょう。子どものペースを尊重し、家族全員で協力して、一貫した態度で接することが重要です。
トイレへの抵抗感をなくす
子どもがトイレを楽しい場所だと感じる工夫をすると、不安や恐れを軽減できます。
以下のような方法が効果的です。
- 明るく楽しい雰囲気を作る
- カラフルに装飾する
- お気に入りのおもちゃを持っていく
- 専用の歌や遊びを考える
トイレでの成功体験が増えれば、自信につながります。トイレの照明や温度にも気を配り、快適な空間づくりを心がけてください。子どもが安心してトイレを使える環境を整えて、トイレトレーニングをスムーズに進めましょう。
好きなパンツを選ばせる
自分で選んだパンツをはくことで、子どもの意欲が高まり、トイレに行きたくなります。楽しくパンツ選びをすると、トイレトレーニングに前向きに取り組ませることが可能です。子どもの好みを尊重すれば、自主性も育ちます。
子どもの好みに合わせたパンツを複数用意することで、飽きることなく続けられます。パンツ選びを通じて、親子のコミュニケーションの機会としても有効です。子どもとの絆を深めて、楽しくトイレトレーニングを継続しましょう。
お気に入りキャラの補助便座やおまるを使う
お気に入りのキャラクターの補助便座やおまるを使えば、トイレトレーニングを楽しく進められます。トイレに対する興味を引き出し、抵抗感を減らしましょう。お気に入りのキャラクターと一緒にトイレに行くことが楽しみになります。
キャラクターグッズを通じて、トイレトレーニングを遊びの一環として捉えさせましょう。お気に入りのキャラクターと一緒なら、安心してトイレに行けるようになり、トイレトレーニングへの意欲が高まります。
できたらたくさん褒める
子どもの成長を促すために、できたことをたくさん褒めるのが重要です。褒められることで子どもは自信を持ち、もっとがんばろうという気持ちになります。
褒める方法は、以下のとおりです。
- やる気を維持するために、シールなどのご褒美をあげる
- 成功した行動を具体的に言葉で伝え、笑顔で喜びを表現しながら褒める
- 小さな進歩も見逃さずに褒める
- ハイタッチしたり抱きしめたり、スキンシップで褒める
- 家族だけでなく、周りの人にも褒めてもらう
- 褒めた後に具体的な理由を説明する
- タイミングを逃さず、すぐに褒める
さまざまな方法で褒めることで、子どもの自信と意欲を高めましょう。
無理に誘わない・座らせない
子どもを無理にトイレに誘ったり座らせたりしてはいけません。トイレトレーニングを成功させるには、子どものペースに合わせることが重要です。子どもがトイレに行きたくない、座りたくないと意思表示したときは、強制せずに見守りましょう。
無理に誘ったり座らせたりすると、トイレへの抵抗感が強くなる可能性があります。子どもの気分や体調に配慮して、焦らずゆったりとした態度で接しましょう。嫌がる様子が見られたら中断し、楽しい雰囲気作りをして再挑戦してください。子どもの様子を見ながら、プレッシャーをかけずに自然に促すのがおすすめです。
失敗しても叱らず、優しく対応することで、子どもは安心してトイレトレーニングに取り組めます。
停滞期は無理せずお休みする
停滞期は無理をせず、一時的に休憩を取りましょう。トイレトレーニング中に停滞期が訪れるのは自然なことです。子どもの成長には個人差があるので、子どものペースに合わせることが大切です。親が焦ることなく、落ち着いて取り組んでください。
停滞期にはトレーニングを一時中断して、リラックスした環境作りに徹します。休憩後は、子どもの様子を見ながら再開のタイミングを探りましょう。以前の成功体験を思い出させたり、新しい方法を取り入れたりするのも効果的です。
トイレトレーニングがうまくいかない場合の対処法
子どもの成長には個人差があるため、焦らずに取り組みましょう。トイレトレーニングがうまくいかない場合の対処法について、以下の場合ごとに解説します。
- トイレに行っても排せつできない
- 子どもがトイレに行くのを嫌がる
- 他の子と比べて焦ってしまう
トイレに行っても排せつできない
トイレに行っても排せつできない場合、排せつのタイミングを見極めることが大切です。子どもの様子をよく観察し、排せつの兆候を見逃さないよう注意しましょう。トイレを居心地の良い空間にすることで、子どもがリラックスして排せつしやすくなります。子どもが排せつしやすい姿勢を教えましょう。
踏み台を使って足を床につけた状態で座らせると、力が入りやすいです。水の音を聞かせたり、腹部をマッサージしたりすれば、排せつが促されます。排せつを我慢させないことも重要で、トイレに行きたいと言ったときは、すぐに連れて行きましょう。
子どもがトイレに行くのを嫌がる
トイレの環境が、子どもにとって快適でないと行きたがりません。トイレの匂いや便座の機械音を抑えて、座りやすい子ども用の便座を設置しましょう。排せつの感覚がまだつかめておらず、トイレに行く理由が理解できていない可能性もあります。
遊びを中断したくない気持ちや、自我の芽生えによる反抗もトイレを嫌がる原因です。前回の失敗体験がトラウマになっている場合や、失敗を怖がっている場合もあります。親の焦りや強制は嫌がる原因になるので、無理に誘ったり座らせたりしないことが大切です。
子どもの気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えることで、トイレへの抵抗感は減らせます。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。
他の子と比べて焦ってしまう
子どもの発達には個人差があります。他の子と比較せず、自分の子どもの成長に集中しましょう。小さな進歩を見つけて繰り返し褒めることで、子どもの自信につながります。焦りを感じたらトレーニングの中断も検討してください。長期的な視点で成長を見守り、必要に応じて保育士に相談しても良いです。
親のストレスは子どもに伝わりやすいので、リラックスした雰囲気でトイレトレーニングを楽しみましょう。子どもの自発性を大切にして落ち着いて取り組めば、自然にできるようになります。
まとめ
トイレトレーニングは、子どもの発達段階や個性に合わせて進めることが大切です。一般的には2~3歳頃から始めますが、子どもの様子を見ながら柔軟に対応しましょう。個人差があるので、焦らずに子どものペースに合わせて進めます。
トイレトレーニングをスムーズに進めるには、安心して楽しく取り組める環境づくりが重要です。うまくいかない場合も焦る必要はありません。原因を探り、適切に対処することで必ず成功につながります。子どもの成長を楽しみながら、ゆったりとした気持ちでトイレトレーニングに取り組みましょう。
コメント