【0歳～1歳】遊びで赤ちゃんの発達を促す方法｜注意点とおすすめの遊び方

赤ちゃんとの遊びは、成長に合わせて変わります。体全体を使い五感を刺激する遊びは、脳の発達を促して知的好奇心を育みます。赤ちゃんが安心感を得て、心身ともに成長するには、パパやママとのスキンシップが大切です。

本記事では、0〜12か月の赤ちゃんの遊びを月齢別に解説します。記事で紹介している遊びを参考に、楽しみながら発達を促してください。

赤ちゃんの成長に応じて遊び方を選ぶ重要性

成長に合わせた遊びは、赤ちゃんの発達促進に重要です。興味を持つ対象を増やすためにも、遊び方を考えましょう。体の使い方を学ぶ遊びは、赤ちゃんの運動能力向上につながります。一方、不適切な遊びはストレスを与える可能性があります。無理な遊びは禁物です。

遊びが赤ちゃんに与える影響

遊びは赤ちゃんの成長に欠かせません。赤ちゃんはさまざまな遊びを通じて、五感が刺激されて脳も発達します。触ったり見たり、聞いたりする経験が積み重なると、脳の神経回路がつながるからです。経験が蓄積されると、以下のような思考力や身体能力が向上します。

言語能力の発達にも、遊びは重要です。歌や絵本を読み聞かせたり、他の子どもと遊んだりする中で言語を習得し、コミュニケーション能力が育まれます。成長に必要な安心と安全を得るには、保護者との信頼関係も不可欠です。創造力も遊びによって育成され、自由に発想する力を身に付けられます。

月齢に応じた遊びの選び方

月齢に応じた遊びは、赤ちゃんの健やかな成長を促すために重要です。赤ちゃんの発達段階に応じた遊びをすることで、効果的に能力を伸ばせます。遊びを取り入れる際は、以下のポイントを押さえてください。

月齢だけではなく、赤ちゃんの興味や反応をよく見ながら、遊び方を工夫しましょう。繰り返し遊び、親子のコミュニケーションを深めることも大切です。季節や環境に合わせた遊びを取り入れれば、より豊かな経験を得られます。

0〜3か月の赤ちゃんの遊び

0〜3か月の赤ちゃんの遊びは、初期の発達を促すために大切です。生まれたばかりの赤ちゃんは、視覚や聴覚、触覚を通じて世界を認識し始めます。以下のような遊びをしましょう。

赤ちゃんの視覚や聴覚を刺激する遊び

赤ちゃんの視覚や聴覚を刺激する遊びは、脳の発達を促進するのに効果的です。遊びやおもちゃを通じて、周囲の環境への興味を引き出します。以下のようなおもちゃの利用や遊びがおすすめです。

赤ちゃんの名前を優しく呼びかけ、さまざまな表情を見せて一緒に反応しましょう。はっきりした色やカラフルなおもちゃは、色彩感覚を養います。柔らかい布で手作りしたおもちゃで刺激を与えたり、音が出るおもちゃを鳴らしたりすることもおすすめです。

軽いスキンシップを通じた遊び

軽いスキンシップを通じた遊びは、心身の発達に大切な役割を果たします。信頼関係を築くことも可能です。以下の遊びがおすすめです。

スキンシップは赤ちゃんの感覚を刺激し、体の感覚を育てる効果があります。優しく触れながら話しかけることで、赤ちゃんのコミュニケーション能力が発達します。赤ちゃんをリラックスさせる際にも効果的です。赤ちゃんの背中を優しくトントンしたり、手や足を優しく握ったりすると、安心感を与えられます。

簡単な手遊びや表情を使った遊び

簡単な手遊びや表情を使った遊びは、赤ちゃんの身体能力や感情表現を成長させるのに効果的です。視覚や聴覚を刺激し、コミュニケーション能力を高められます。以下のような遊びがおすすめです。

赤ちゃんはパパやママを真似て、表情や動きを覚えます。手遊びや表情遊びは特別な道具が必要ないため、いつどこでも楽しむことが可能です。スキンシップが増えるため、親子の絆を深める効果もあります。赤ちゃんの成長に合わせて、拍手や指でハートを作るなど、細かい動きの取り入れもおすすめです。

握ることを促すおもちゃや音の出る遊び

握ることを促すおもちゃや音の出る遊びは、赤ちゃんの好奇心を刺激し、楽しみながら学ぶことが可能です。赤ちゃんの感覚や、運動能力の発達を促進させる効果も期待できます。以下のおもちゃがおすすめです。

小さな手でも握りやすく、音や感触を楽しめるおもちゃを選びましょう。手の動かし方によって音が変わることを喜んで、自然と握る力が身に付きます。赤ちゃんの好奇心を刺激するために、音の出る絵本や小さな鏡付きのおもちゃもおすすめです。触り心地の異なるおもちゃを用いれば、赤ちゃんの感性を豊かにできます。

4〜6か月の赤ちゃんの遊び

4〜6か月の赤ちゃんは体の動きが活発になり、周囲への興味が広がる時期です。うつ伏せからおすわりができるようになるなど、遊び方も活発になります。おすすめの遊び方は以下のとおりです。

うつ伏せ運動や鏡を使った遊び

赤ちゃんが成長すると、寝返りやうつ伏せができるようになります。うつ伏せ姿勢になると首を持ち上げはじめるため、首や背中の筋力が鍛えられます。自然と首を上げる動きを促すには、赤ちゃんの前や少し手の届かないところにおもちゃを置くことがおすすめです。

赤ちゃんの成長において、体の動きをコントロールする力や、周囲の環境を認識する力をつけることが大切です。赤ちゃんの様子を見ながら、無理のない範囲で楽しく遊びましょう。

物をつかむ練習になる遊び

3か月までは反射で物を握っていた赤ちゃんも、4か月を過ぎると自分の意思で物をつかみ始めます。物をつかむことは、目で見て、目的の物を取る複雑な行為です。成長を促すためにも、4〜6か月の赤ちゃんには以下のような遊びがおすすめです。

おもちゃは赤ちゃんの手指の動きを促進し、物をつかむ力を養います。小さな物を握ったり振ったりする動作を通じて、手と目の協調性も向上します。赤ちゃんの興味を引くために、色鮮やかで音の出るおもちゃを選びましょう。赤ちゃん用のラトルや音の出るおもちゃは、赤ちゃんの興味を引きやすく、長時間遊んでくれます。

ボール遊びや音楽に合わせた遊び

ボール遊びや音楽に合わせた遊びは、赤ちゃんの感覚や運動能力を刺激するために効果的です。赤ちゃんの発達を促進させつつ、楽しみながら学べます。ボール遊びや音楽に合わせた遊び方は以下のとおりです。

ボールを転がす遊びは、赤ちゃんの全身の運動能力向上に役立ち、目と手の連動性を高めます。音楽に合わせて体を揺らせば、リズム感や身体感覚を養うことも可能です。ボールは柔らかい材質を使いましょう。地面を転がすように投げてください。赤ちゃんがボールを投げたら、取って返してあげることもおすすめです。

7〜9か月の赤ちゃんの遊び

7〜9か月の赤ちゃんは、体の動きが活発で好奇心旺盛になります。子どもの発達に合わせて、運動能力や好奇心を満たす遊びを取り入れてください。以下のような遊びがおすすめです。

ハイハイを促す遊び

赤ちゃんは一般的に、生後8か月頃からハイハイをします。ただし個人差があり、早ければ6か月頃、遅ければ10か月頃の赤ちゃんもいます。ハイハイは周りに興味津々な赤ちゃんが、自らの力で動く手段です。ハイハイができるようになったら、おもちゃを少し離れた場所に置き、取りにいくよう促しましょう。

ハイハイすると行動範囲が広がるため、安全な環境作りが大切です。柔らかいマットを用意し、テーブルの足に保護マットをつけて、怪我のリスクを減らしてください。小さな物は地面に置かないことも大切です。ハイハイを促して、赤ちゃんの運動能力を向上させましょう。

積み木や簡単なパズル遊び

積み木や簡単なパズル遊びは、赤ちゃんの認知能力や手先の器用さを育むのに最適です。物を握ったり操作したりする能力が向上しているため、遊べばさらに多くのことを学べます。以下のようなおもちゃの利用がおすすめです。

積み木やパズルは、赤ちゃんの空間認識能力や問題解決能力を育てるのに役立ちます。赤ちゃんは色や形の違いを学び、手と目の協調性を養います。ただし積み木やパズルで遊ぶ際は、赤ちゃんの安全を第一に考えてください。小さすぎるピースは誤飲の危険性があります。月齢に合ったおもちゃを選びましょう。

隠し物を見つける遊びやボールを転がす遊び

隠し物を見つける遊びは、赤ちゃんの認知能力と記憶力を養います。「いないいないばあ」や、おもちゃを布で隠す遊びがおすすめです。隠された物を見つけることで、赤ちゃんの好奇心を刺激し、問題解決能力も育ちます。

保護者がボールを転がすときは、ゆっくりや速くなどの緩急をつけると、赤ちゃんはより楽しめます。遊ぶときは、赤ちゃんにたくさん言葉をかけてください。同じ遊びでも変化をつけることで、赤ちゃんは楽しみながら学べます。

10〜12か月の赤ちゃんの遊び

10〜12か月になると、赤ちゃんはつかまり立ちや歩く練習を始めます。歩くことを促すためにも、以下のような遊びがおすすめです。

立ち上がる練習になる遊び

立ち上がる練習は、赤ちゃんが歩けるようになる第一歩です。赤ちゃんの好奇心を満たすように、楽しみながら立ち上がる遊びを取り入れてください。以下の工夫をしましょう。

壁に貼ったシールやポスターを触るように促すことも効果的です。ボールを投げ合ったりシャボン玉を吹いたりして、赤ちゃんが動きたくなるシーンも作りましょう。音楽に合わせ、立ち上がったり座ったりする遊びもおすすめです。楽しみながら体を動かせば、立つ練習だけでなく赤ちゃんの意欲も高められます。

簡単な指遊びや手を使った遊び

10〜12か月の赤ちゃんは、手先の器用さが増し、指を使った細かい動きができるようになります。積極的に手遊びを取り入れて、発達を促しましょう。指遊びや手遊びをする際は、以下の方法や動きがおすすめです。

「いないいないばあ」で目や鼻、口などの顔のパーツを指させば、名前と場所を覚えられます。手を使って小ささや大きさを表現すれば、大きさの概念を学べます。手や指を使った遊びは、想像力や表現力を育むのに効果的です。

歩く練習になる遊びや歌に合わせたリズム遊び

つかまり立ちができるようになると、テーブルをつかまりながら移動し、手を離して歩くようになります。歩いた際は、歌やリズムに合わせて楽しみながら体を動かすように促しましょう。おすすめの方法は以下のとおりです。

遊ぶ際は赤ちゃんの興味を引きつけながら、バランス感覚や筋力の発達を促します。「いないいないばあ」をしながら歩いたり、ソフトブロッククッションを使って障害物コースを作ったりすることもおすすめです。風船やボールを追いかける遊びは、目標物に向かって歩く力を養います。

ただし、無理に歩かせてはいけません。赤ちゃんの発達に合わせて安全に行うことが大切です。

赤ちゃんとの遊びを楽しむ際に注意すること

赤ちゃんとの遊びを楽しむには、何より安全性の確保が求められます。成長するにつれて行動範囲が変わり、何でも口に入れるようにもなるからです。気をつけるポイントは以下の3つです。

安全な場所で遊ぶ

安全な場所作りは、赤ちゃんの健やかな成長と発達のために、常に意識する必要があります。事故や怪我のリスクを最小限に抑えることで、赤ちゃんは安心して遊びを楽しめます。赤ちゃんが動く部屋には、床や壁にクッションを設置し、角のある家具にコーナーガードを取り付けましょう。

赤ちゃんの動きを常に見守り、目を離さないことも安全を確保するうえで欠かせません。赤ちゃんの行動は予測不能なため、常に注意を払う必要があります。遊び場の湿度や温度も適切に管理してください。赤ちゃんの快適性と安全性を高めるために、とくに夏や冬は暑すぎず寒すぎないように環境を整えましょう。

誤飲に注意する

誤飲は乳幼児にとって危険です。小さなおもちゃや部品を口に入れないよう常に注意を払い、物は放置してはいけません。直径3.17cm以上、長さ5.7cm以上のサイズのおもちゃが安全です。以下の物は誤飲や窒息の危険性が高いため、手の届かないところに置くか引き出しの中に片付けましょう。

定期的なおもちゃの点検も大切です。破損や部品の緩みがないか確認し、問題があればすぐに使用を中止してください。おもちゃは年齢に適した表示が記載してあります。兄弟がいる場合は、とくに気をつけましょう。

適度に休憩を取る

赤ちゃんは体力がなく疲れやすいため、適度な休憩が必要です。休憩を取る際は以下のポイントを押さえましょう。

赤ちゃんの機嫌が悪くなったらすぐに休ませることが大切です。決まった時間のお昼寝もおすすめです。休憩後は赤ちゃんの様子を見て、遊びを再開するか判断してください。

まとめ

赤ちゃんの遊びは、月齢に合わせて変えることが大切です。遊びは赤ちゃんの成長や発達に欠かせません。運動機能や認知能力の発達にもつながります。保護者も一緒に遊び、安全性に配慮しましょう。適度に休憩を取り入れ、赤ちゃんの反応を見ながら無理のない範囲で遊んでください。

赤ちゃんとの遊びは、親子の絆を深める貴重な時間です。ゆったりとした気持ちで、赤ちゃんとの触れ合いを楽しみましょう。赤ちゃんの成長とともに遊び方は変化するため、発達段階に合わせた遊びをおすすめします。